育苗センターってどんなとこ?
2018年04月04日
桜の花が満開なこの季節!
米づくりに向けいよいよ忙しくなって来ました!!
JA京都やましろの施設「水稲育苗センター」ではもう苗の育成が開始しており、
特別栽培米「やましろの恵」の苗はここで作られています。
では、そんな育苗センターでは一体どんな作業が行われているのでしょうか!
簡単ではありますがその一連の流れを紹介したいと思います。
まず始めに、大切な行程として「種籾の消毒」があります。
一般的には種子消毒用の薬を使うのですが、ここJA京都やましろの育苗センターでは「温湯消毒」という薬を使わない方法で消毒を行っています。
特別栽培米「やましろの恵み」はこの温湯消毒を徹底しており、この育苗段階からすでにひと手間がかかっています。
次の行程は「浸種(しんしゅ)」です。種籾に水を吸わせて芽を出す準備をします。
その後芽が出てきたらいよいよ種まきです。
これを「播種(はしゅ)」と言います。
播種機という機械を使って育苗箱に播種していきます。
種まきが終わった育苗箱は、「出芽室」という温度が30度に保たれた部屋に運ばれます。
ここで3日間ほど発芽を待つと白い色の芽が現れます。
そして、まだ白い色をした芽を緑色の苗色にさせるのが「緑化(りょっか)」です。
出芽室からガラスハウスへ移動させ弱い光をあて緑化させます。
ここまでくるともうすっかり苗という形が見えて来ます。
こうした一連の作業を22日~30日前後で行い稚苗・中苗まで育成させます。
そして、育成した苗は田植えに向け出荷されて行きます。
JA京都やましろの育苗センターで作られた特別栽培米の苗はその後、農家さんの手によって、手間暇をかけ美味しい「やましろの恵」へと生まれ変わります。
いかがだったでしょうか?
田植えや稲刈りといった面だった作業の前に、育苗という大切な準備が行われていたんですね。
今回はそんな水稲育苗センターの流れを紹介してみました。
JA京都やましろ職員 北森